民主党海江田万里代表と維新の党の江田憲司共同代表は2日、国会内で初の党首会
談を行い、政策協議や幹部会合を定期的に開催し、安倍晋三政権に足並みをそろえて
対峙する方針を確認した。野党第一党と第二党の両党は共闘機運の醸成に躍起だ。と
ころが、労働者派遣法改正案など個別法案の対応ですでに温度差がある。消費税再増
税など重要政策でも開きがあり、次期衆院選を見据えた共闘の“第1ステップ”にす
らなりそうにない。

 

この会談にいったい何の意味があるのだろうか。消費税率10%への引き上げは、民
主党が原則賛成の立場で、維新は現時点の引き上げに反対。さらに原発再稼働や集団
自衛権の行使容認の是非も両党で食い違いがある。基本政策に隔たりがある以上は
そこをクリアしないことには共闘など論外である。海江田氏、江田氏が本当に共闘を
望むのなら、その辺をまずは詰めて欲しいものだ。野党再編がなぜ難しいか、今さら
ながらに思い知らされたのではなかろうか。