民主党は7日、緊急の常任幹事会を開き、執行部の方針に反して党沖縄県連代表の喜
納昌吉元参院議員が沖縄県知事選(11月16日投開票)への出馬を表明しているこ
とについて、党倫理規則に基づき県連に代表の変更を指示した。10日昼までに従わ
ない場合は喜納氏の除名も視野に入れている。

 

民主党にとって普天間基地の移設問題は鬼門そのものである。地滑り的な大勝を収め、
政権交代を成し遂げたものの、鳩山氏の「最低でも県外」発言が最後まで尾を引き、
鳩山政権は普天間基地の移設問題によって、事実上退陣に追い込まれた。辺野古沖へ
決めたのは、民主党であり自民党である。それだけに、現知事の仲井眞氏を支援する
のが筋だろう。喜納氏が出馬することで、革新勢力の票が割れるとも言われており、
民主党の放った刺客と考えるのは、穿った見方だろうか。