民主党の党役員人事から16日で1カ月。「再生加速人事」と命名した海江田万里
表は意気軒高だが、執行部と距離を置いてきた岡田克也代表代行ら「6人衆」の要職
起用で、権力構造に変化の兆しが出ている。さらに、細野豪志元幹事長ら衆院当選5
回以下の「第3世代」は“外様”扱いとなり、新たな党内抗争の火ぶたが切られた。

 

今回、民主党の執行部に起用されたのは民主党政権時代に要職を担ってきた面々ばか
りである。それだけに復権と言っても良いのだろうが、これで次の選挙に臨もうと言
っても説得力がない。確かに民主党政権の運命を決めたのは、鳩山氏への失望が大き
かったのだろうが、閣僚を務めた面々にも責任はある。海江田氏が指導力を発揮する
のがますます難しくなり、海江田おろしが再燃する可能性もある。