安倍内閣の女性2閣僚の辞任を受け、読売新聞社は24〜25日、緊急全国世論調査
を実施した。安倍内閣の支持率は53%で、前回調査の62%(10月3〜5日実施)
から9ポイント下落した。不支持率は37%(前回30%)。9月の内閣改造では女
性の閣僚登用で支持率が上昇したが、今回はダブル辞任が支持率を押し下げた形だ。

 

小渕氏、松島氏のダブル辞任は安倍首相にとっては、苦肉の策だったことだろう。ダ
ブル辞任で幕引きを図りたいところだが、野党はこれを攻勢の糸口としたいだろう。
それだけに臨時国会は大荒れにならないうちに閉めたいのが、安倍首相の本音だとし
ても、ここでうやむやにしては次の通常国会にも影響を及ぼすことになる。野党は正
面から戦っても勝てないとはいえ、あまりに稚拙な戦術である。閣僚のクビをとった
ところで野党の支持につながるわけではないのだ。