みんなの党渡辺喜美前代表は6日、党が反対方針を決めた地方創生関連2法案の衆
院本会議採決を欠席し、「造反」した。渡辺氏は風邪を理由に欠席を届け出たが、採
決後、記者団に対し、党執行部の対応について「反対のための反対に過ぎない」と述
べ、浅尾代表らを批判した。渡辺氏は5日の党両院議員懇談会でも「中身のない法案
なのに、なぜ反対なんだ」と不満を述べていた。同氏と浅尾氏の溝は深まっている。

 

みんなの党は表面的には落ち着いていた振りをしているが、渡辺氏と浅尾氏の対立が
解消されたわけではない。それだけに、今後もこのようなことは続くだろう。それを
良しとするのは大いに問題である。唯一の解決策は分党しかないわけだが、議席数を
維持するためだけに表面を取り繕うのか。結いの党の分裂から始まり、渡辺氏の失脚
みんなの党は党勢を大きく後退させている。反転攻勢の機会の無いまま、ますます
存在感を失いつつある。