みんなの党は19日、両院議員総会衆院議員会館で開き、解党することを賛成多数
で決めた。党内の路線対立で結束維持が困難となったことから、所属議員20人(衆
院8人、参院12人)のうち13人が賛成した。これにより、自民、民主二大政党に
対抗する第三極の一角が消滅。所属議員は、民主党や維新の党への合流や新党結成を
模索する見通しで、野党陣営の候補者調整が進みそうだ。

 

解党を求める決議書を提出した松沢氏は「党内は与党路線、野党路線、第三極に割れ
ている。これでは選挙を戦えない。それぞれの道を行くべきだ」と主張し、過半数
所属議員がこれに賛成した。渡辺前代表は「安倍政権はみんなの政策を採用してきた。
なぜ解党するのか」と詰め寄ったものの、解党の流れは止められなかった。第三極の
雄としての勢いはすでになく、民主党との合流に走るもの、はたまた新党結成に走る
もの、「みんなの党」はここに事実上消滅した。