政府は続く臨時閣議で「12月2日公示・14日投開票」の衆院選日程を決め、事実
上の選挙戦が始まった。衆院選自民党が政権を奪還した2012年12月以来で、
最大の争点は経済政策「アベノミクス」の評価となる見通しだ。安倍首相は第2次内
閣発足から2年間の成果を掲げ、国民の審判を仰ぐ。首相は21日夕、首相官邸で記
者会見し、「アベノミクス解散だ。アベノミクスを前に進めるか、それとも止めてし
まうのか、それを問う選挙だ」と訴えた。

 

ついに解散されてしまった衆院。このタイミングでの解散に安倍政権への批判の声が
上がる中、安倍首相は「アベノミクス」の評価を争点とするようだ。だが、経済政策
は1年、2年で結果が出るものではなく、現時点での判断は難しいのではないか。そ
の辺の分かりにくさが今回の選挙の争点をぼかしているのだ。それが与党の戦略なの
かもしれないが、確かに野党も攻め手を欠いているように見える。14日の投票に向
けて各政党は一斉に動き出した。