衆院最高齢だった次世代の党の石原慎太郎最高顧問が、引退示唆から一転、次期衆院
選への立候補を決めた。まさかの解散風に吹かれて存亡の危機に直面した党を救うべ
く、再び立ち上がったのだ。裏を返せば、石原氏の代わりとなる“スター”が存在し
ない党の寂しいお家事情がある。「老兵」の決断に同僚議員は勇気づけられているが
…。「私は出ます。出る限り、東京の比例区では必ず人を通します」石原氏は18日
の党臨時総務会終了後、国会内で記者団にこう断言し、2年前の前回と同じ比例代表
東京ブロックで立候補する考えを表明した。

 

石原氏は数日前の14日は「老兵は死なず、消えていくのみだ。体力的にも厳しい」
と発言していたわけだが、次世代の党の支持率は超低空飛行を続けており、看板であ
る石原氏を引退させるわけにはいかなかったのだろう。維新の会から分党したことで、
まともに戦えるのは旧たちあがれ日本の面々ぐらいではないか。それだけに石原氏が
比例票を稼いでくれることに期待するしかない。次世代の党に風が吹くとも思えず、
大きく議席を失うことだろう。誕生して間もない次世代の党、非常に困難な戦いが待
ち受けている。