みんなの党の浅尾代表は28日、国会内で記者会見し、同日付で党を解党したと発表
した。衆院選が公示される来月2日に総務相に届け出る。みんなの党は第3極の象徴
として一時は36人にまで勢力を拡大したが、党内の路線対立が続き、2009年8
月の結党から5年余りで姿を消した。浅尾氏は、「心からおわびとお礼を申し上げた
い。決してみんなの党の精神や理念を否定するものではない。結党の精神は議員それ
ぞれに引き継がれていく」と頭を下げた。

 

浅尾氏は解党に至った理由として「党内に与党の補完をしたいというグループが一定
程度いたのは事実。このまま衆院選に突入すれば、有権者に筋の通ったメッセージを
送れず、その後に分裂すれば説明できない」と語っている。衆参で36人にまで拡大
した勢力は消滅し、他党に移籍する議員が大半のようだ。創業者である渡辺氏や浅尾
氏も無所属に落ち着くようだが、果たして生き残れるだろうか。新党が出来ては消え
ていく、永田町の風物詩と言ってしまえばそれまでだが。