生活の党の小沢一郎代表は6、7両日、衆院選で自身が出馬する岩手4区に入り、奥
州市など5市町の計30カ所で街頭演説する。小沢氏が国政選挙中、2日間も地元に
入るのは異例。同区での自民党前職との接戦を予測する世論調査もあり、陣営は危機
感を強めている。小沢氏は日本未来の党から出馬した2年前の前回衆院選でも、選挙
戦最終日に岩手4区に入り、北上市内で演説した。このとき「選挙期間中に地元に入
るのは30数年ぶり」(地元後援会関係者)とされたが、今回は日数を倍増した。

 

小沢氏が選挙期間中に自身の選挙区に入ったのは「若手だった三十数年前以来」(後
援会関係者)だったようだが、それだけ追い込まれていると言うことだろう。生活の
党の代表とは名ばかりで、所属議員は民主党に移籍するなど生き残りの道を探ってい
る。選挙区では圧倒的な強さを誇るものの、その政治的な影響力は地に落ち、民主党
を壊した前科もあって、野党再編の構想からは完全に外されている。そろそろ小沢氏
も「ただの人」になる頃ではなかろうか。