次世代の党の石原慎太郎最高顧問は5日、長野市内での衆院選立候補者の応援演説で、
「私も82歳。もうくたびれたので、さすがに引退しようと思う。今度の選挙を機会
に辞める」と述べ、衆院選後の政界引退を明言した。石原氏は、衆院選の比例東京ブ
ロックに同党の名簿登載順位で最下位となる単独9位で立候補しているが、当選は困
難な情勢だ。

 

82歳の石原氏まで前線に駆り出さなければならない次世代の党。精神的支柱として
の役割を期待されているのだろうが、応援演説をするのさえ困難ではないか。順位を
最下位にしたのは、少しでも多くの後進を国会に送り込みたいのだろう。橋下氏と組
んで第三極の雄に押し上げた維新の会も分裂してしまい、国会議員であり続けること
にこだわりもなくなったに違いない。