来年1月に行われる民主党代表選で、党員・サポーター票がポイントの割合で国会議
員票を初めて上回る見通しになった。衆院選で同党が伸び悩んだのが原因。国会議員
のグループ間の駆け引き以上に、党員の「目」が情勢を左右しそうだ。今回の代表選
で投票できるのは(1)14日の衆院選で当選した73人と参院議員59人(1人2
ポイントで計264ポイント)(2)国政選挙の公認候補予定者1人(1ポイント)
(3)地方議員(全国で計141ポイント)(4)党員・サポーター約23万300
0人(6月末現在)。

 

最大野党と言うのがおこがましいほど、民主党は追い込まれている。やはり失政続き
だった民主党政権の後遺症なのだろうが、それを回復するには相当な時間がかかるだ
ろう。このような状況の中、今回の代表選は極めて大きな意味を持つ。細野氏と岡田
氏の一騎打ちになると思われるが、党員・サポーター票がどちらを望むのか。野党再
編に積極的な細野氏なのか、民主党内でさえ群れない岡田氏なのか、海江田体制では
果たせなかった民主党の再建。民主党が弱体化したままでは、与党に緊張感が生まれ
ない。良くも悪くも最大野党は強くなければならないのだ。