生活の党は26日、無所属の山本太郎参院議員と合流し、名称を「生活の党と山本太
郎となかまたち」と変更した。「国会議員5人以上」という政党要件を満たしたこと
で、来年の政党交付金を受け取れることになった。代表は引き続き小沢一郎氏が務め
る。生活の党は、14日の衆院選での当選者が2人にとどまった。衆参あわせての国
会議員が計4人になり、政党要件を失った。政党交付金は1月1日を基準日として算
出されるため、年内に国会議員を再び5人にすることを目指して、無所属議員の勧誘
を続けていた。山本氏は昨年参院選で初当選して以来、無所属で活動していた。

 

かつて自民党キングメーカーとして君臨し、民主党政権交代に導いた小沢氏がこ
こまで堕ちたのか。政党要件を満たすために、無所属議員を勧誘していたのは報道で
伝えられていたが、山本太郎氏を引き込むとは思いもよらなかった。さらに党名まで
山本氏に媚びるかのような名称に変更し、失笑を買っている。生活の党は政党の体を
成しておらず、小沢氏の個人商店であることに変わりはない。脱原発の活動を精力的
に続けている山本氏を支援するとも思えず、打算の結果に過ぎない。この辺が小沢氏
の限界なのかもしれない。