民主党岡田克也代表ら新執行部が23日、国会内で各党幹部へのあいさつ回りを行
った。岡田氏は安倍首相による戦後70年の談話への懸念を示し、共産、社民両党が
強く同意した。岡田氏は共産党の志位委員長に対し「『憲法はGHQの素人がたった
8日間で作り上げた代物』と言っている。よほど気をつけないといけない」と述べ、
首相の歴史認識への警戒感をあらわにした。志位氏も「彼の歴史観は侵略と植民地支
配の反省はチャラにしたいということだ」と賛同した。社民党の吉田党首には「積み
上げてきたものが全部台無しになるような談話は絶対に出させてはいけない」と述べた。

 

共産党社民党にとって護憲は唯一の拠り所である。特に壊滅寸前の社民党は護憲を
訴えることぐらいしかない。政党としてはあまりに寂しい限りだが、それでも国政政
党であることに変わりはないだろう。このような政党と連携することが、民主党の生
き残る道なのか。反自民で結集するのは当然として、最大野党である民主党が変なと
ころで譲る必要はない。党内の旧社会党勢力は喜ぶかもしれないが、細野氏や前原氏
は苦々しく思うことだろう。本当の挙党体制を築きたいのなら、リップサービス程度
にとどめておくのが一番である。