安倍晋三首相が表明したイスラムスンニ派過激組織「イスラム国」に対峙する中東
諸国への人道支援約2億ドル(約236億円)の内訳が10日、分かった。難民支援
活動などを行う赤十字国際委員会(ICRC)やイスラム圏の赤新月社への拠出とし
て約919万ドル(約10億9千万円)が盛り込まれている。

 

2億ドルの支援は安倍首相がエジプトで行った演説で表明し、全て非軍事分野で、イ
ラクやシリア内の避難民や周辺国に逃れた難民への水や食料の配給、仮設住宅の整備、
教育訓練などにあてられるものである。これらの支援を行うことで、中東諸国がイス
ラム国と対峙するための「後方支援」になる。有志連合がイスラム国への空爆を繰り
返し、いよいよ地上戦が開始されると思われる。イスラム国を掃討するには、相応の
時間がかかるだろうが、今回の支援が無駄にならないことを祈る。