自民党細田派、額賀派など7派閥の会長らが25日夜、東京都内の日本料理屋で会
合を開いた。各派事務総長は1年に数回集まっているが、会長クラスが一堂に会する
のは異例。年度内成立が難しくなった2015年度予算案の処理を急ぐため、結束し
て国会対応に当たることを確認した。

 

自民党の派閥は党内に別の政党を抱えていると例えられるほど、各派の特徴が色濃く
出ている。いわゆる55年体制下では、首相が変わると党内で疑似政権交代が起きて
いるような形であった。それだけに現状と比較すると隔世の感があるが、派閥の力は
未だに健在である。安倍政権が長期政権を志す中、それを支えていこうとする派閥も
あれば、ポスト安倍を目指して動く派閥もあるだろう。それでも表向きは結束しよう
と動くのが、自民党と言うものの老獪さだ。