政府は20日の閣議で、鳩山由紀夫元首相が今月10〜12日に、ロシアが一方的に
併合したウクライナ南部クリミア半島を訪問したことに関し「政府の立場に著しく反
するもので極めて遺憾だが、今後の日露・日米外交に特段の影響を及ぼすとは考えて
いない」とする答弁書を決定した。

 

事実上、鳩山氏の行動を黙殺する閣議決定であろう。いちいち構っていられないのが
正直なところではないか。政府は鳩山氏のクリミア訪問の情報をキャッチした際、す
ぐに鳩山氏の事務所へ外務省幹部の面会を申し入れたものの、面会は果たせなかった。
その後の再三の要請にも関わらず、鳩山氏はクリミアを訪問した。ここまで好き勝手
にやられては政府としての沽券に係わるはずだが、それでも黙殺した方が良いとの判
断をしたのはなぜか。極めて疑問である。