来年夏の参院選や次期衆院選の足がかりとなる統一地方選前半戦で、民主党は後退し
た。特に「大阪都構想」が焦点となった大阪府議選では改選前の8議席が1議席に、
大阪市議選は候補者全員が落選して6議席からゼロと壊滅的な敗戦となった。道府県
議選の公認候補は前回(平成23年)の約6割の345人にとどまり、「選挙前から
負けていた」状態で、党再生の道のりは険しい。

 

岡田克也代表は選挙前、候補者の大幅減少について「共倒れになった前回の反省に基
づき各県連で判断した」と強弁してきたわけだが、その結果がこれでは話にならない。
民主党が下野してから2年以上が経つにも関わらず、未だに党再生の道筋すら立てら
れていないのが現状であろう。そのような事態にあることを、本当は理解しているに
も関わらず、強弁で乗り切れると思っているのだとすれば、あまりに短絡的である。
壊滅的な敗北を喫した大阪など、地方組織そのものが粉砕されてしまった。それでも
岡田氏は強弁を続けるのだろうか。