民主党榛葉賀津也参院国会対策委員長は15日の記者会見で、統一地方選前半戦の
結果を巡り、枝野幹事長が「(党勢の衰退が)底を打って戻しつつある」との認識を
示していることについて、「これは負けだ。この段階で底を打ったと思っていること
自体、認識が甘いし、危機意識の欠如だ」と述べ、枝野氏を批判した。

 

榛葉氏の批判はもっともだろう。この批判に対して、枝野氏は「2012年衆院選
13年参院選で党勢が大きく後退した。その時に想定した最悪の見通しを考えれば、
多くの地方組織が頑張ってくれた」と反論するものの、民主党が置かれている現状を
本当に理解しているのだろうか。候補者の擁立さえままならず、与党と伍して戦う力
は失われている。どこをどう見たら、底を打ったなどと楽観的な考えが導き出せるの
か、民主党の執行部は危機感が無さすぎる。