民主党岡田代表は18日、代表就任から3か月を迎えた。しかし、近く始まる集団
自衛権に関する党内議論では、党のバラバラ感が表面化するおそれがある。「オー
ル民主」の結束に腐心してきた岡田氏にとって、大きな関門となりそうだ。党安全保
障総合調査会は22、23両日、集団的自衛権を議論する予定だ。岡田氏は16日の
BS日テレ「深層NEWS」で、集団的自衛権をめぐる党見解について「来週に出す
」との見通しを示した。しかし、党内から「きちっとした見解を出すには時間がかか
る」との異論が出ると、トーンダウンした。

 

民主党にとって安保政策を議論することは、極めてリスキーな話題であろう。議論そ
のものが出来ない、と言っても過言ではない。岡田氏は「集約できなければ(5月の)
連休をまたぐことはやむを得ないが、なるべく月内を目指す」と後ろ向きな発言をし
ているように、本心ではまとめられることに自信が無いのだ。未だに一定の勢力を保
持している旧社会党出身者がいる限り、まともな議論など期待出来そうにない。これ
だけでも、民主党が如何に政党として欠陥を抱えているかが良く分かる。自民党とて
保守もリベラルもごった煮の政党だが、それを乗り越えてきた歴史がある。民主党
そこに至ることなく、消滅する可能性も多いにあるだろう。