第18回統一地方選挙の後半戦は26日、142市区町村長選と586市区町村議選
で投票、一部を除いて即日開票された。約1カ月の統一選を通じ、投票率が最低を更
新した選挙が多く、朝日新聞の集計によると26日投開票された62市長選の平均投
票率は50・53%、市議選は48・62%、町村長選は69・07%でいずれも過
最低。議員選では無投票で当選した人の割合も高く、地方選の空洞化を示す記録ず
くめの統一選だった。

 

もともと地方選が盛り上がらないのは、市区町村の首長はともかくとして、地方議員
の存在感の無さが大きいのではないか。果たして地方議員が何をしているのか、それ
を分かっている有権者も少ないであろうし、実際に地方議会が自治体の住民にとって
有益な存在なのか、極めて怪しいものである。人口の割に定数が多いなど、構造的に
も問題を抱えており、過疎が進む地域では議員そのもののなり手がいなくなり、定員
割れを起こす可能性さえある。大胆な改革が必要な時ではなかろうか。