民主党枝野幸男幹事長は27日、今回の統一地方選の結果について「底打ちという
より、なんとか土俵際で歯を食いしばっている状況だ」と記者団に語った。市区議選
など後半戦も苦戦したため、前半戦終了時の「底打ち」発言を修正した。「党勢拡大
は簡単な道ではないが、4年後に向け新たな候補者を発掘したい」とも述べた。

 

今の民主党に4年後を語る余裕などあるのだろうか。自民党との対決型となった大分
市長選で支援した新人候補が落選し、東京都渋谷区長選でも野党共闘で推薦した候補
が敗れるなど苦戦を強いられている中、党勢回復のきっかけさえ掴めていない。地力
のある労組が支援しているとは言え、その労組も組織力が低下している。そうなると
民主党自身の力で勝ち抜かなければならない状況なのだが、なぜ執行部はここまで危
機感が無いように見えるのだろうか。不思議で仕方がない。