民主党は28日、「次の内閣」会合を開き、政府・与党が進める安全保障法制に対す
る党見解を正式に決定した。「専守防衛の観点から安倍政権が進める集団的自衛権
行使は容認しない」として政府方針への反対を盛り込んだのが柱。岡田克也代表は決
定後に記者会見し、集団的自衛権の行使について「これからいろんなことがあり得る
ので、すべて未来永劫否定はしない」と将来的に容認する可能性を改めて示唆した。

 

岡田代表に言いたいのは、これは単なる先送りではないか、と言うことだ。安全保障
の分野では民主党が一致するのは難しく、これは常に付いて回ってきた課題である。
それを放置してきた歴代の代表の罪は重いが、ここまで党見解をまとめるのに時間を
かけてきた岡田代表だけに、何らかの結論は出すと思いきや、とりあえず反対で将来
的には賛成するかも、みたいな曖昧な内容は決定事項とは言えない。民主党は何も変
わっていないことの証左であろう。