大阪都構想住民投票で反対多数となり、維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長が引退
表明したのを受け、民主党は維新との連携強化を本格化させる。来夏の参院選をにら
み、将来の合流も視野に選挙区調整を進めたい考えだ。維新では江田憲司代表が辞意
を表明し、後任に野党再編志向の強い松野頼久幹事長が有力視されており、再編が進
む可能性がある。

 

大阪維新の会の悲願であった大阪都構想は脆くも崩れ去り、維新の支柱であった橋下
氏も任期満了後の政界引退を表明した。さらに江田代表も辞意を表明したことで、維
新の党にとっては、痛恨の打撃を受けることになったわけだが、その打撃を最小限に
抑えるためにも次期代表を早々に選出し、次のビジョンを示す必要がある。民主党
出身で、野党再編の旗振り役でもあった松野氏が最有力となっているが、橋下氏と行
動を共にしてきた大阪系の議員は動揺を隠せないだろう。後任が決まったとしても、
そう簡単には動揺は収まりそうにない。