沖縄県翁長雄志知事は27日、米国に向けて那覇空港を出発した。成田空港経由で
28日朝にハワイに入り、6月5日までの日程でワシントンなどを訪れる。米軍普天
間飛行場の名護市辺野古への県内移設計画を断念するよう米政府などに直接求めてい
く。那覇空港で出発式があった。翁長知事はワシントンで国防総省国務省の米政府
関係者との会談を調整中のほか、米議会やシンクタンクなどの関係者とも面会したい
考え。ハワイでは祖父母が沖縄出身のデービッド・イゲ州知事と会談する方向。

 

翁長氏は、辺野古沖の埋め立て承認手続きの法的問題点を検証している第三者委員会
の結論について、「第三者委員会が取り消しを提言するなら、取り消しにつながるだ
ろう」と述べており、提言次第では取り消しに動くのだろうが、ここまで来ると政府
沖縄県の溝は極めて深いものになるだろう。移設計画を断念させるために、なぜ米
国を訪問するのか、いまいち理解は出来ないが、何の収穫もないまま帰国することに
なるのではないか。辺野古に移設しなければ、世界一危険とされる普天間基地はその
まま固定される。優先すべきは何か、それを改めて考えて欲しい。