住宅の供給過多と人口減を背景に急増し、今や社会問題となっている空き家。26日
に全面施行された空き家対策の特別措置法は、壊れかけた空き家や、いわゆる「ごみ
屋敷」を自治体の権限で強制撤去できるようにした。対策を迫られている自治体から
は“切り札”としての役割を期待されている。

 

我が国の人口は減っていく一方だと言うのに、マンションは次々と建てられて、果た
して誰が住むのだろうかと思ってしまう。マンション会社は作り続け、売り続けなけ
ればならないのだろうが、一方で高度成長期に建てられ経年劣化してきたマンション
や団地は住民が減り、維持そのものが難しくなってくる。その辺りのことを考えれば、
空き家だけの対策で本当に良いのか。過去の遺産が我が国に重くのしかかってくる。