自民党各派が2日に開いた会合で、保守系議員の勉強会での報道規制発言などへの
批判が相次いだ。麻生派会長の麻生副総理兼財務相は「発言で法案の審議を遅らせ
たら何の意味もない。応援団のつもりだろうが、足を引っ張る結果になる」と指摘
した。岸田派の林農相は「開いた口がふさがらない。おごり高ぶっていると国民か
ら見られないよう、責任与党として心掛けなければならない」と強調した。

 

昨年末に仕掛けた衆院解散で安倍政権は盤石の状態を手にしたはずだったが、安保
法案を巡って野党の攻勢に晒され続けている。それも法案とは関係ないところで、
足を引っ張られていることに、安倍首相も怒りを隠せないのではないか。主流派の
派閥からも批判が相次いで出ており、今後もこの問題はくすぶり続けるだろう。敵
に塩を送るような真似はそろそろ止めにして欲しいものだ。