維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長が4日、大阪市内で開かれた大阪維新の会の会合で、
「関西維新の会」設立を目指す考えを示していたことが、出席者への取材で分かった。
「関西の単位でいつでも国政政党にできるようにする」と述べ、政党化を視野に入れて
いるという。党代表選の投票権などを巡って橋下氏と意見が対立する維新の党執行部を
けん制する狙いとみられる。

 

橋下氏は、代表選の投票権政党交付金の在り方について「維新の党の国会議員団の進
め方はよく分からない」と執行部を批判し、「原点に戻り、単独でやっていける仕組み
に作り直さなければならない。維新の理念は地方分権であり、関西に視野を置くべきだ」
と語ったようだ。維新の党と大阪維新の会を切り離す、この手段が適切かは微妙なとこ
ろだが、東京と大阪の距離感は相当なものだろう。橋下氏得意のブラフなのかもしれない
が、維新の党の執行部にとっては寝耳に水だったのではなかろうか。