維新の党は28日の幹部会合で、代表選の立候補に必要な推薦人を「国会議員5人、
地方議員30人」とする代表選規約を決定した。国政政党の代表選で、地方議員の推
薦を要件とするのは異例だ。同党は地方議員(約320人)が国会議員(51人)の
約6倍おり、橋下徹最高顧問(大阪市長)がこの割合を推薦人の構成にも反映させる
よう強く要求。党執行部がこれを受け入れた。

 

維新の党の地方議員は、橋下氏に近い大阪系を中心に近畿地方だけで約200人いる。
非大阪系の国会議員からは当然「大阪系に有利な制度だ」「国会議員の要件が5人で
は国政政党として少なすぎる」などの反発も出ているようだが、維新の党の出自を考
えれば、地方議員の存在を無視することは出来ない。橋下氏がいなければ、維新の党
は誕生しなかっただけに、橋下氏の影響力は今後も残るだろうが、いずれ、大阪系と
言った括りが無くなる日も来るだろう。