民主党細野豪志、維新の党の今井雅人政調会長が12日、国会内で会談し、政府
の安全保障関連法案の対案をめぐり協議した。グレーゾーン事態に対処する領域警備
法案など3法案について、協議を進めることで合意。ただ、参院への共同提案につい
ては温度差があり、不透明だ。会談後の会見で細野氏は、「維新案と(民主党案)は
かなり近い。しっかりまとめたい」と語った。一方、3法案の提出については「最終
的に岡田克也代表を含めた党幹部の判断になる」と述べた。

 

今井氏は「民主党内で意見集約してもらい、共同で作ったものは出していきたい」と
述べ、共同提案に意欲を示しているが、肝心の民主党が乗り気ではないようだ。共闘
には程遠い状態だが、野党再編に前のめりになっている細野氏と、自主再建を目指す
岡田氏がまるでかみ合っていない。岡田氏が細野氏をしっかりとコントロール出来れ
ば、先走った行動はさせないであろうし、その逆もまたしかりであろう。民主党は逆
境にあることを忘れたのであろうか。