北方領土択捉島で13日、ロシア政府が主催する全ロシア青年教育フォーラムの開
会式が開かれ、極東連邦管区の大統領全権代表を務めるトルトネフ副首相が出席した。
日本政府は同日、外交ルートを通じて、ロシア外務省と駐日モスクワ大使館に抗議し
た。ロシア閣僚の北方領土訪問は、7月の保健相以来。メドベージェフ首相がフォー
ラムの期間中に訪れる可能性もある。

 

クリミア半島の併合を強行したことによって、ロシアは国際社会から孤立しているが、
今度は我が国に対して揺さぶりをかけてきている。政府は年内のプーチン大統領訪日
を目指している中、副首相が敢えて北方領土を訪問する。明らかな挑発行為は粛々と
抗議をして過剰な反応はしない、そんな姿勢が見えてくるが、それだけではロシアの
挑発は終わらないだろう。北方領土問題の解決に向けて、プーチン大統領を何とか引
きずり出したいのだろうが、それがロシアの策でもあるのだろう。