空から見ると、豊かな水をたたえた棚田のように見えるのは、今年3月に発電を開始し
福島県須賀川市の「サニーソーラー福島中央発電所」の太陽光パネル群。ゴルフ人口
の減少や、東京電力福島第一原発の事故が追い打ちとなって閉鎖したゴルフ場を再活用
した発電施設。日照時間を長く確保できる山の上の好立地にあり、およそ10万5千枚
のパネルで一般家庭なら1日当たり約8千世帯分の発電量が見込めるという。

 

ゴルフ場跡地の利用は、1カ所の面積は約100ヘクタールあるとされ、事業者にとっ
てはまとまった土地を確保でき、新たな造成や開発が少なくてすむ利点があるようだ。
使わない土地なら有効に活用すべきだろうが、ソーラーパネルが埋め尽くした光景には
違和感を憶えてしまう。これだけの枚数を使っても8千世帯分しか確保できないのなら、
まだまだ発電の手段としては、力不足ではなかろうか。