さて、これまで日本のプロレス団体について書いてきたが、ここで本場米国の「WWE」
に焦点を当ててみたい。世界最大のプロレス団体、というよりエンターテイメント集団
とでも言おうか、とにかくスケールの大きな団体である。シナリオライター募集と新聞
に広告を打つなど日本では考えられないことであろう。

 

プロレス自体は筋書きがあると誰もが「理解」しているわけだが、日本ではその辺りの
理解が足りないとプロレス=つまらない、と思われてしまうのが残念である。WWEも
海外の興行では相変わらず盛況である一方、米国では観客動員が落ち苦戦しているよう
だ。スター選手が離脱した点が最大の要因なのだろうが、リストラ策が一段落したとこ
ろで新たなスター選手が「誕生」するに違いない。

 

選手のギャラが高騰してくると、リストラするのは実にビジネスライクで米国らしい。
元WWEの触れ込みで日本の団体に再就職(参戦)する選手も多く、スーパースター
(WWEでは所属選手をこう呼ぶ)の名は伊達ではないと言ったところか。

 

民放ではフジが火曜深夜に、またスカパーでも放送しているので見られる環境にある
方は一度見てみることをお勧めする。(5に続く)