アップルコンピューター(以下アップル)の出したHDDを内蔵した音楽プレ
ーヤー「アイポッド」が米国を中心に猛烈な勢いで売れている。特にレコード
会社もこれに乗っかる形で、アップルの音楽配信サービス「アイチューンズ」
で楽曲のバラ売りを始め、すでに2.5億曲がダウンロードされているようだ。
(1曲約1$)

 

アイチューンズを通してのアップルの取り分は半分以下なのでたかが知れてい
るが、アイポッドがこれによって売れることで旨みが出るというものだ。米国
を制し、世界2位の音楽大国日本にも上陸したのも記憶に新しいが、品薄品薄
と言われる割には、まだまだ携帯MDプレーヤーを凌駕するとまではいかない
のが現状だ。

 

やはり音楽を携帯型プレーヤーで聴く世代となると、若者世代である。廉価版
アイポッドミニにしても2万円以上は確実にするわけで、彼等に普及が進ま
ないのは意外と手に出しにくい価格帯であるのが要因らしい。むろん金に余裕
がある世代はわざわざ外で音楽を聴くことはしないのである。

 

今後注目すべきはアイポッドミニよりさらに廉価のアイポッドシャッフルを投
入し、MDの牙城を切り崩すべく動き出したアップルをどう迎え撃つのか、日
本メーカーにも注目が集まる。