各団体のスターを集結させ、誰が一番強いのかを知りたいという願望を持つファン
も多いことだろう。ジュニアの世界では「ベストオブスーパーJr.」のような祭
典が開かれており、普段目に出来ない「みちのくプロレス」や「DDT」といった
インディー系の団体から、最大手の「新日本プロレス」も選手を出している。

 

かたやヘビー級ではどうなのかと言えば、これといった統一イベントはない。団体
の顔はやはりヘビーなのはわかるが、別に看板選手を出さずとも中堅どころを出し
た多団体交流イベントでもやって欲しいものだ。かつてなら団体間交流は余りメリ
ットもなかったかもしれないが、これだけ人気が下火になった中で少しでも盛り上
げる試みも必要であろう。

 

総合格闘技、特にK−1が次第に試合の内容というより、カードの話題先行で技術
的には拙い凡戦を垂れ流す状態にあるが(中量級は除き)、ルールに縛れることも
なく選手次第で盛り上げられるプロレスにも希望はあるはずだ。決しては火は消え
てはいないのだから。(7に続く)