竹島は韓国が不法占拠する我が国固有の領土」という表現に何か問題があるだ
ろうか。我が国と韓国が領有権を争ってきた中で、今までの教科書における竹島
の比重は無かったに等しく、子供たちが竹島への興味を抱くことを阻害していた
わけだ。領土問題は人類が長き渡る歴史の中で、宗教と同じくらい常に争いの原
因となってきた戦争の種のようなものである以上、教育の中で認識しておくべき
事柄だ。

 

扶桑社の歴史教科書が検定を合格したことをうけて、4年前の再現ビデオを見る
かのように中国・韓国の両国が一斉に抗議し、右翼勢力が捏造した歴史教科書と
まで罵倒する有様である。まぁ勝手に騒ぐ分には構わないので無視したいところ
だが、朝日という国内メディアが紙面・電波を使って中国・韓国の主張を増幅し
ており、これまた4年前と同様に扶桑社教科書の不採択キャンペーンを張るに違
いない。

 

不幸にも国定教科書しか持ち得ない両国には、我が国の検定制度がおかしなもの
に見えて仕方ないのであろうが、決して戦争を美化したりしているような記述は
ないはずだ。逆に一部の教科書では豊臣秀吉朝鮮出兵先の大戦を「侵略」と
する一方で、元寇を「遠征」、ソ連の対日参戦を「進出」と書くなど自虐的な二
重基準や、史実に反した記述も是正されておらず、修正の余地はまだまだあるこ
とだろう。外に内に騒音を撒き散らす連中が跋扈しているが、採択はどうか公正
にと願う。