朝日の書いた8日付の社説に答える形で、産経が9日付の主張にて反論をして
いる。朝日の問うた、「扶桑社の教科書を同じフジサンケイグループの産経が
紙面を使って宣伝している」に対しては完全な事実誤認であるとして、相手に
していない。韓国や中国に阿る自虐史観に揺れ動いた歴史教科書を、正そうと
した扶桑社を応援するのは、産経のこれまでの論調と事を異にしない。

 

欧米のメディアは、記事についてはより客観的にといった姿勢が問われるもの
の、社説を使って他紙に反論することは珍しくないようだが、日本においても
新聞の顔とも言うべき社説を使って他紙とやりとりするのは良い傾向ではない
か。日本ではどの新聞を読んでも書いてあることは一緒と揶揄されているよう
では仕方あるまい。ましてやミスリードを意図的にする新聞に用はない。

 

何度でも言うが、朝日はNHKの番組「改変」を自ら提起したのだから、説明
責任を果たさねば、メディアとしての資質を問われることになるのではないか。
NHKと政治との距離云々ではなく、貴紙の書かれた記事が嘘か誠かを我々は
知りたいのだから。