ファースト・オン・ステージが主催した靖国神社奉納プロレス「大和神州ちから
祭り」が大盛況のうちに終えたようだ。遅咲きとなった桜がちょうど満開とな
ったこともあったのか、3600人という大観衆が集まった。結果的に今日は
一日中雨で桜も一気に散ってしまうことだろうし、運も味方したと言える。

 

また、中学生以下は無料ということもあり、なかなかプロレス会場では見られ
ないレジャー感覚での親子連れによる観戦が目立ったとのことだ。靖国神社
いう厳かな「空間」に鍛え抜かれた肉体と肉体がぶつかり合う「異空間」を生
じさせたことは素直に評価すべきではないか。本来、プロレスとは楽しいもの
で、言わば神社を中心とした「祭り」であっても良いのだ。

 

プロレスの再生が、44年前は力道山がレフェリーを務め、入場無料で1万5
000人余りの観衆を集めた、この英霊達の見守る地にて始まったと言えば大
げさであるが、ファースト・オン・ステージ中村祥之社長が「できれば春の名
物にしたい」と語るように、今後も続けて欲しい「祭り」である。