小泉首相は22日、ジャカルタで開幕したアジア・アフリカ会議50周年記念
首脳会議で演説し、「わが国はかつて植民地支配と侵略によって多くの国々、
とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」として「痛切
なる反省と心からのおわびの気持ち」を表明した。95年の村山談話を引用し
「謝罪・反省」を求める中韓に対して、国際会議で首相自ら表明することで国
際社会の理解を得るとの見方が強い。

 

大東亜戦争が終わるまでは、西欧列強による植民地支配下にあったアジア各国。
しかし、我が国の敗戦後に戦勝国として舞い戻ってきた宗主国を撃退し、見事
独立を勝ち取った。それまで一方的な搾取の対象でしかなかった各国が、名目
だけとは言え日本の唱えたアジアの解放を成し得たのだから、多大な損害と苦
痛の中に独立の芽が出ていたとも言えるかもしれない。「独立のお祝いという
つもりで賠償を払ってください。日本が悪いことをしたから賠償をくれという
わけではありません」という当時のインドネシア賠償交渉担当者の言葉を考え
ると、日本の敗戦もアジアに色々な意味で影響を与えたことに違いない。

 

さらに、小泉首相は「わが国は第二次世界大戦後、一貫して経済大国になって
も軍事大国にはならず、いかなる問題も武力によらず平和的に解決するとの立
場を堅持している。今後とも世界の国々との信頼関係を大切にして、世界の平
和と繁栄に貢献していく決意であることを改めて表明する。」とし、戦後日本
の歩んだ「平和」の道をアピールしている。抗日ばかり教え、戦後一度として
武力行使をしたことのない我が国の実態を隠している国々に聞かせてやりたい
ことではないか。と言いつつも平和も過ぎるとボケ始めるのが、難点でもある
わけだが(苦笑)