セ・パ両リーグのチームがプロ野球史上、初めて公式戦で戦った交流戦。本日
平成17年5月6日はそう記録されることであろう。雨のため中止となったヤ
クルト―ソフトバンク戦は残念だったが、その他の球場には大勢のプロ野球
ァンが集まって声援を送ったようだ。改革元年とされる今年で、最も注目され
たのは楽天の新規参入と、この交流戦である。

 

楽天はさすがに戦力が他球団とは比較にならないため、前評判通り連敗街道を
独走している。まぁこれはもともと予想されていたことであり、まずは新規参
入ありきで話が進んでいたのだからやむをえないだろう。空白地であった東北
プロ野球チームが誕生したことに意義がある。おらが町のチームと言う意識
が高まれば、観客動員の下支えにはなるのだ。

 

さて、問題は交流戦だ。もともと交流戦パ・リーグが「熱望」してきた事情
がある。セ・リーグのチームにとっては収益の源である巨人戦を数試合失うこ
とになるため、それなりに懐が寂しくなるわけだ。かと言ってパ・リーグが交
流戦によって赤字体質が変わるとも思えない(赤字幅は減るだろうが)。いか
に魅力ある試合を提供しても、このままではジリ貧だ。

 

ジリ貧からドカ貧とならぬよう、絶え間ない矢継ぎ早の「改革」が今こそ求め
られている。あれだけ騒ぎ立てたメディアも少しは協力してはどうか。