大事件・大事故で常に問われ続けてきたメディアの報道姿勢。遺族にぶらさが
り、コメントをもらうまで離さない。見ている方にとっては、悲しみに暮れる
遺族に容赦のない追い討ちをかけているようだ。違和感を常に感じつつも、こ
の姿勢が変わることはなかった。

 

むろん報道する立場である以上、正しい情報を「伝える」義務を負っている。
だからと言って自分達が常に正しい「立場」に居るのだと思ってもらっては困
るのだ。福知山線脱線事故でのJR西日本が開いた記者会見で、非常に横柄
な態度で「糾弾」を続けた記者が話題になっている。これを受けてか、一部メ
ディアではやんわりと「嗜める」報道もあった。

 

伝えるだけでなく、その姿勢を多くの人々に見られていることも忘れてはなら
ない。社会は別に貴方達に糾弾する権利まで与えたわけではないのだから。