民主党岡田克也代表は就任から1年を迎えた18日、政権獲得後の外交・安
全保障政策をまとめた提言「『開かれた国益』をめざして」を発表した。いつ
の間にやら1年も経ったかと言った感じだが、まぁ2004年秋の参院選で敵
失に助けられ株を上げたと思いきや、その後は全くパッとせず「政権準備政党」
と自称した辺りでは失笑を買った。

 

今回発表された提言にしても、具体性に乏しくアジアの項目では相変わらず中
国・韓国に対して過去の過ちを謙虚、率直に反省して未来志向の関係を構築す
るとしており、格段の進歩を見ることは出来ない。むしろ現状通りで、さらに
言えば後退と言っても良い。未来志向を目指すべきは中韓両国であり、いつま
でも過去を蒸し返すのは得策ではないくらい指摘して欲しかったところだ。第
一、政権党ではないのだから大風呂敷で良いではないか。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2005051801005094_Detail.html

 

先の補選で惨敗した上に、郵政政局で小泉首相VS自民党となっている以上は
民主党の存在感など無いに等しい。だが、それを打破出来ずにうじうじしてい
るところが、民主党が政権準備政党たる所以なのであろう。あくまで準備政党
であってその存在感は限りなく希薄なのだ。そんな位置に甘んじて「国益」を
提言するとは笑止千万ではなかろうか。