19日に米国で公開された「スターウォーズ・エピソード3」は予想通りの大
入りで、公開後4日間の総興行収入が1億5850万ドル(約171億円)と、
過去最高を記録した。事実上の完結作となるだけに、これまで以上の興行収入
が期待されて当然であろう。

 

だが、すでにコピー大国の名を欲しいままにする中国では同作品の海賊版DV
Dが売られている。北京の路上では、7元(約90円)で海賊版DVDが手に
入り、劇場で違法に撮影されたものと違い、画像は非常に鮮明とのことだ。
海賊版が出回るのを避けるため、全世界でほぼ同時に封切られたものの(中国
は19日に初上映)、今まで通りあっという間に海賊版が出回る事態となった。

 

米映画協会(MAPP)の推定では、中国で販売されているDVDの約95%
海賊版で、相当な被害を受けているのだ。著作権知的財産権という言葉が
辞書に無いかのように公然と海賊版が売られる国、それが中国の実態である。
映画や音楽だけにとどまらず、ありとあらゆるものがコピーされる中で中国政
府がこれに対して何が出来るのか。いつまでも世界は寛容な目では見てはくれ
ないだろう。何らかの「対策」を具体的に示すべきである。