100年前の今日、日露戦争において連合艦隊バルチック艦隊を完膚なきま
でに叩き潰した「日本海海戦」が起き、世界海戦史上、稀なる完全勝利に終わ
ったことで、これを契機にアメリカのポーツマスで日露講和会議が実施される
こととなったわけだ。これにより西欧列強に虐げられてきたアジアの人々に活
力を与えた戦いであったのである。

 

奇しくも、その5月27日にフィリピンのミンダナオ島山岳地帯で旧日本兵
みられる男性2人が生存しているとの情報が入り、世間を驚かせた。大東亜戦
争において、フィリピンは内地と外地を結ぶ重要拠点であり、米軍にとっても
一度追い出された土地だけに、日米両軍の激戦の地となった。栄華を誇った連
合艦隊もこの戦いで事実上消滅し、陸軍もまた補給を絶たれ山岳地帯に籠もり
ゲリラ戦で対抗する道を歩まされた。

 

そのゲリラ戦の果てに、今回発見された旧日本兵とみられる方々は60年もの
長きに渡り、生き続けてきたのだ。このまま現地に留まるのが幸せなのか、変
わってしまった祖国の地を踏むことが幸せなのかはわからない。いずれにして
も、同じ日本国民としてその労をねぎらいたいと思う。