著作権知的財産権と言う言葉が通用しない地域は、コピー大国中国を中心に
東南アジア各国に広がっているわけである。副業で知的財産に関連した情報を
集めている関係で、著作権知的財産権といった言葉を目にしないことは無い
のだが、やはり目に付くのは中国なのだ。東南アジア各国も華僑がかなり幅を
利かせるので、コピー技術もそこら辺から導入されているのかもしれない。

 

良く「日本は高度成長期に欧米の技術をそのまま『コピー』したではないか、
我々も今それを行っているのだ」とチャイニーズ・ジョークとでも言うべき
ふざけた例え話があるが、自らを正当化するために居直っているだけに過ぎ
ない。基礎的な技術は欧米より導入したのは事実であるが、それをすぐさま
改良・発展させたのは努力の賜物である。さらに言えば、国際情勢も大きく
変わり、知的財産は国家戦略にも組み込まれた最重要項目になったのだ。

 

本物の数分の一の値段で手に入る贋物が市場にある限り、この大陸で行われ
る海賊行為は無くならないことであろう。元を断たねば、と実際に被害に合
っている進出企業は苦々しく思っている中で、中国当局の対応の鈍さばかり
が目立つ。「知的財産白書」なるものを出したようだが、読むのは中国国民
ではなく、おそらく外資系企業・他国の貿易機関ばかりだ。まずは海賊が大
海に出られないよう封じ込めるのが先決である。