河野洋平衆院議長が一日に歴代首相を集め、小泉首相靖国神社参拝について
意見交換したことについて、二日、三権分立の観点から批判が出るなど波紋を
広げている。この会合について「参拝には慎重に対応すべきだとの見解で一致
した」と説明しているが、河野氏が何をしたいのか甚だ「疑問」である。

 

中曽根元首相は「立法府の長が行政府の長の経験者を呼ぶのは、三権分立に照
らして問題だと思うので賛成しない」とし欠席したようだが、実に全うな理由
であり首相経験者の権威を利用して、都合の良い説明をされては良い迷惑であ
ろう。河野氏は宮沢内閣の官房長官を務めていた時に、何ら根拠も無しに所謂
従軍慰安婦の強制性を認めた上、謝罪を含む「河野談話」を発表し、我が国の
歴史に大いなる禍根を残した張本人である。

 

それらの詳しい説明は割愛させていただくが、河野氏が妙に「親中派」である
良いエピソードがあるので、こちらを紹介しておきたい。95年にバンコク
行われた東南アジア諸国連合外相会議に出席の途上、台風のため乗っていた飛
行機が台湾に緊急着陸した際には、その搭乗機から一歩も降りず、緊急着陸
世話になった台湾当局には給油の謝辞すらも伝えずにそのまま離陸、そしてバ
ンコクでは銭其環中国外相に対して、
台北空港で私は一歩も外に出ませんでした」と語った・・・

 

これでは「媚中派」と言われても仕方の無い振る舞いであるが、一国を左右す
る立場にこういう人物がいるのも現実である。かつて河野氏は腐敗した自民党
を飛び出し、「新自由クラブ」を立ち上げ「保守政治の刷新」を掲げた時代も
あった。だが、今となっては中国に媚び小泉首相靖国参拝の中止を呼びかけ
る走狗と成り果てたのであれば、言うべき言葉は無い。