日本武道館で13日に開催予定だった米映画「宇宙戦争」の世界最初の試写会
が、盗撮防止などセキュリティー上の理由から中止されることになったようだ
が、日本配給元のUIP映画によれば、「観客の人数が多く、盗撮などのチェ
ックが難しいため」とのことだ。確かに「スター・ウォーズ エピソード3」
が公開前に出回っている点からも警戒を強めるのはやむをえないところだろう。

 

盗撮された映画はネットを通じて全世界にばらまかれ、瞬時にして行き渡るこ
とになる。個人で楽しむのではなく、始めからネットを通じてばらまくのが目
的だけにタチが悪い。たまに違法DVDで逮捕者が出るが、売れば足がつきや
すいだけに捕捉もしやすいのに対して、ファイル交換ソフトを使われれば捕捉
は非常に困難である。

 

本来もたらされるべき利益を、違法な手段で掠め取られてはやるせないだろう。
今回のように世界最初の試写会という触れ込みで人を集めたのは良いが、盗撮
の恐れがあると「決め付けられた」ことに憤る前に、恥じなければならない。
それだけ我が国においても、海賊行為が「浸透」しているのだから。