コピー大国の中国から失笑を通り越して爆笑してしまうような話が出てきたの
で紹介したい。中国の大学受験「全国統一試験」での採点は数年前から、機械
読み取り方式を採用したが、読み取れるのは2Bの濃さだけである。しかし、
受験生の急増で2Bが品薄状態に陥り、色の薄い偽物が市場に出回るようにな
った結果、知らずに偽物を使った学生は正解しても機械に誤りと判断され、受
験に失敗する例は後を絶たないとのことだ。

 

我が国では考えられないような事態ではないか。まず2Bの鉛筆が品薄になる
ことはあり得ないし、2Bの濃さでないと読み取れないような方式にはしない
だろう。値段は本物が1本0.5元(約6円)だが、偽物は0.2元(約2円)
前後でその差は明らかだ。受験生や家族には「価格と質を見て購入するように」
と注意を呼び掛けているものの、今年も陝西省西安甘粛省蘭州、雲南省昆明
偽2B鉛筆が発見されている模様。

 

さすが中国としか言いようは無いが、受験と言う人生を左右することになるよう
な場面でも偽造品に悩まされるとは、改めてその深刻さを物語っている。むろん
国内だけの問題で済む話ではない。こんなニュースが世界を駆け巡っていて、恥
ずかしくないのだろうか。まぁもう慣れっこなのかもしれんが。