中山文部科学相は11日、静岡市で開かれたタウンミーティングで、歴史教科
書に関連して、「そもそも従軍慰安婦という言葉は、その当時なかった。なか
った言葉が教科書に出ていた。間違ったことが教科書からなくなったことはよ
かったと評価した」と述べた。

 

これは「当時」存在もしなかった言葉が、その「当時」のことを書いた歴史教
科書に載っていた不可思議さへの率直な言葉であり、それは教科書の所管の大
臣として間違ったことは言っていないはずだ。そもそも中山文部科学相は、慰
安婦が「いなかった」とは一言も言っていないわけだが、さっそく韓国メディ
アは何故か「妄言」として、この発言を取り上げている。

 

言葉の否定と存在の否定ではまったく状況は異なってくるが、どの辺りが妄言
なのかは、中央日報の記事を読む限りではこれと言って記載がない。まぁ今月
下旬に開催が見込まれている、日韓首脳会談への影響を「期待」しているのか
もしれないが。ともかく、言葉狩りではあるまいし各メディアもいちいち取り
上げるような話題ではないのではなかろうか。