今年唯一の大型選挙となる東京都議会議員選挙(定数127、42選挙区)が
24日、告示された。立候補届け出は午後5時に締め切り、220人が届け出
を終え、7月3日の投開票に向けて9日間の選挙戦に突入した。このくそ暑い
中、選挙カーから垂れ流される騒音は鬱陶しい限りであるが、選挙と聞くと何
となく血が滾る。

 

日頃から、駅前などで自らの考えを通勤途中のサラリーマンはじめ、行き交う
人々に語りかける方もいれば、特定の団体の支援を密接に受ける政党もあり、
はたまた市民の代表を自称し選挙活動をする連中もいるわけである。いずれに
しても、有権者にとって候補者の名前など、そうそう覚えるものではない。特
に都心に働きにでるサラリーマンにとっては、特にそうであろう。

 

仮に駅前で崇高なる演説を行ったところで、行き交う人々の前には、ただの辻
説法でしかないわけだ。演説の天才が行ったとしても、彼等の足を止めるのは
難しいのではないか。共産党以外はオール与党とさえ言われる都議会では、対
決姿勢を出せば出すほど、空虚なものとして響く。まったくもって焦点の見え
ない選挙となりそうだ。今更、石原都政を批判する輩は是非とも落選させねば
ならんだろうが・・・
【2005 都議選】